
-今回のアジア・ツアーはいかがですか?
Ethan:うん、すごく順調に進んでいるよ。しかも今回は僕らがヘッドライナーのツアーだしね。僕ら目当てにこれほど沢山の人が来てくれるなんて本当に素晴らしいことだし、名誉あることだと思っているよ。僕らは「世界的に認められるバンドになる」という目標を持ってやっているけど、僕ら自身もデビューしてからどんどん成長しているし、ファンの数もどんどん増えている。僕らのやっていることが上手くいっているんだなって思うと、とても嬉しいよ。
-ヘッドライナー・ツアーということですが、各地でオープニング・アクトはついているのですか?
Ben:うん。フィリピンやジャカルタでやるときは地元のバンドがサポートしてくれたし、この日本ツアーでも日本のバンド(HI LOCKATION MARKETS)がついてくれているよ。
-セカンド・アルバム「Modern Minds And Pastimes」からボーカルを努めているKyleはそれまでどんな活動をしていたのですか?
Ethan:Kyleはバークレー音楽院の僕の後輩になるんだ。僕らが「上手いボーカリストを探している」といったら、知人がKyleを紹介してくれたんだよね。それで一度、Kyleと一緒にカバー曲なんかをやる機会があったんだけど、その時が凄く楽しくて。で、それからKyleと一緒にプレイするようになっていって、今に至るんだ。
-なるほど。ボーカリストが変わるとバンドのカラーも変わってしまいがちですが、デビュー当時からのあなた方のファンの反応はいかがですか?
Ben:今のところは、良い反応をもらっているんだ。皆バンドに対してとてもオープンでいてくれているようだよ。Kyleは声域も広いし、音楽的な声のバリエーションも沢山持っているし、彼自身も広いバックグラウンドの持ち主だから、Kyleが加入したことによってバンドとしても向上したと思っているよ。もともと僕らを音楽的な面で支えてきてくれたファンには、この変化はすんなり受け入れてもらっているようだよ。これからも、より広く受け入れてもらえると思っている。
-そうですね。では、デビュー・アルバム「Greetings From Imrie House」の曲をライブで演奏する難しさはありますか?
Ethan:うん、まずキーが変わった点があるね。僕らはバンドとしても人間的な部分でもデビューの頃と比べると成長していて、デビュー・アルバム「Greetings From Imrie House」を制作した数年前とは気持ちや考え方も変わってきたんだ。だから、中には今はもうライブでプレイしていない曲なんかもある。だけど、「Greetings From Imrie House」好きな曲やファンが気に入ってくれている曲は今でもプレイし続けているよ。
-セカンド・アルバム「Modern Minds And Pastimes」はデビュー・アルバムよりもリズムを意識した曲も収録されていますが、その成長と仰る部分はこのようなサウンドに反映しているのでしょうか?デビュー・アルバムとセカンド・アルバムでの楽曲製作において、どのような相違点がありましたか?
Ben:セカンド・アルバム「Modern Minds And Pastimes」をリリースするまでの2年間、僕らはずっと楽曲作りをしていたんだ。だから、選ぶ曲はたくさんあったんだよ。よりバラエティも増えてきていたし、その中でベストだと思えるものを選ぶことが出来たんだ。バンドとして成長してきたことを、うまくまとめられたんだと思う。僕らは特にリズムを意識したわけではないんだけど、ミュージシャンとして音楽的な面はデビュー・アルバムの頃よりも上達しているし、楽曲作りも演奏も上手くなったことによって、そういう風に感じられる曲に仕上がったんだと思うよ。
Ethan:それぞれのメンバーが曲にダイナミズムを持ち込んできているんだ。それも曲に反映されているんじゃないかな。プロダクション的な面でも、アルバム全体だけでなく一曲一曲の配置や空間を持たせることが出来たと思う。ミュージシャンとして経験を積んできた成果だと思うよ。今はセカンド・アルバムがリリースされてからもう1年半も経っているから、より沢山の経験も積んでいる。だから、サード・アルバムはきっともっと良い作品になると思うよ。
-楽しみにしています。セカンド・アルバム「Modern Minds And Pastimes」はレトロなアプローチを取り入れたこととKyleの歌声もあって、より幅広い層にアピール出来る作品に仕上がっていると思います。ですが、例えばFOUNTAINS OF WAYNEのファン層に比べるとあなた方のファン層はもっとずっと若いと感じているのですが、もっと幅広い世代を取り込みたいという考えは持っていますか?
Ben:そうだね。僕らはバンドを結成した第一日目から幅広いファン層を取り込みたいと考えていたんだ。でも、だからといって若いファンを拒否しているわけでは全くなくて、もちろん若いファンも大歓迎さ。みんな、とても熱心でいてくれるからね。僕ら自身がFOUNTAINS OF WAYNEのファンだったりするから、確かにもう少し上の世代のファンが増えてくれるといいなぁとは思っている。でも、だからといってセカンド・アルバムには「もっと幅広い世代を取り込みたい」って思って作ったことはなくて、自然に出来上がったものなんだ。結果として、より広い世代へアピール出来る作風に仕上がったんだよ。もっと上の世代を取り込みたいとは思っているけど、世代で区切るのではなくて、どんな人にでも聴いてもらえる、全世代にアピール出来るような音楽を作っていきたいと思っているよ。
-なるほど。THE CLICK FIVEはパワーポップ~ポップ・ロックバンドではありますが、あなた方のファンにはポップ・パンクのリスナーも沢山いるでしょう。
Ethan:確かに、たくさんのファンが見受けされるね。僕らの曲にも早弾きのギター・パートを取り入れた曲もあるから、ポップ・パンクのファンがいてもおかしくないと思っているよ。だけど、僕らはあくまでもロックンロール・バンドさ。どこか一つのカテゴリに入るのではなく、音楽が好きな人なら誰にでも聴いてもらえるようなロックンロール・バンドを目指しているんだ。レヴェルの高いポップ・ソングを、これからもずっと作っていきたい。良い曲を作り続けて、誰にでも受け入れられる良いロックンロール・バンドでありたいね。
-逆に最近ではパワーポップのようなアプローチを取り入れたポップ・パンクバンドも多く出て来ましたが、ライバル意識はありますか?
Ethan:ライバルといえば、ポップ・パンクに限らず全てのバンドがライバルだと言えるかな。
Ben:ジャンルに限らず、良いバンドは応援したいと思うし、刺激を受けるバンドはいつも意識しているよ。バンドのスタイルに関係なく、良い曲を作るバンドかどうかということでは競争しているつもりだよ。
Ethan:僕自身、NOFXやGREENDAYやTHE CLASHなんかのパンク・バンドに少なからず影響を受けているんだ。僕らはみんな、パンク・バンドは好きなんだよ。
-その刺激を受けるバンドとは具体的に誰でしょうか。
Ben:バンド的に言えば、BEATLESやROLLING STONESなんかのクラシカルなポップ・ソングを作っているバンドにいつも影響を受けているかな。僕個人で言えば、SILVERCHAIRとかね。彼らの新作の方向性にはとても関心しているんだ。最近のバンドならMUSEとかKEANEとかMUTE MATHあたりかな。COLDPLAYの新作はまだシングル2曲しか聴いていないのだけど、とても楽しみだよ。あとはFEELINGSとかFOUNTAINS OF WAYNEとか、本当にたくさんのバンドから刺激を受けているんだ。
Ethan:TRAVISは素晴らしい3ピース・バンドだと思う。あと、Wilcoはいつも良い曲を作っているロックンロール・バンドで、バンドとしてとても優れていると思ってるよ。Tom Petty もそうだね。the Heartbreakersは30年近くやっているんだけど、彼は常にいいバンドを作っているんだ。
-では最後に、リード・ソングの「Jenny」について教えてください。曲作りのプロセスは?
Ben:曲の制作のプロセスとしては、まずメロディを作って、その後に歌詞をのせていったんだ。どんなことにも善と悪のように、相反するものがある。歌詞は、男女の恋愛関係をベースとしてはいるんだけど、恋愛だけじゃなくて全ての人生にあてはまることを言っているんだよ。
-その「Jenny」のPVには「栗っ喰五」というパネルが出てきますね。漢字にした時の意味はご存知ですか?(※栗っ喰五=クリックファイブの当て字のようです)
Ethan:あのPVはマレーシアで撮影したんだけど、あれはスタジオ・プロダクションの誰かが作ったんだよね。誰が用意したものなのかも知らないし、実は意味も分からなかったりするよ(笑)
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モダン・マインズ・アンド・パスタイムス~現代的精神と暇つぶし
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