
-髪の毛を切っちゃったんですね。
そうなんだ。実は日本に来ることが理由で切ったんだ。前回、日本から帰ってきて雑誌に使われている自分の写真を見たら凄く馬鹿みたいだったから、帰ってすぐに剃ったんだよ。
-日本は今回観光されました?
今日まではまだ東京にしか来たことがないんだよね。大好きだよ。でも今回は日本の違う場所にもはじめて行けるから楽しみなんだ。と言っても、他は2箇所ぐらいなんだけどね、とても楽しみだよ。 毎朝ルークと渋谷に行っては迷子になっているんだ。いつも帰り道を探すのに数時間はかかる(笑)
-そのネクタイは日本用ですか?
そう、今日日本で買ったんだ。ノース・アメリカではこういう細いネクタイは昔は売っていたんだけど今はもう流行っていなくてどこにも売ってないんだ。だから今日何本か見つけて凄くうれしかったよ。
-アメリカやカナダでショーをするときは、あまりネクタイはしないのですか?
いや、しているよ。
-昨日の東京のライブはどうでしたか?
凄く楽しかったよ。短いセットだったからとにかくやってすぐ終わってすぐお酒を飲めたからよかったね。
-セットはどのくらいだったのでしょうか。
30分だね。
-今回一緒に回っているBULLET FOR MY VALENTINEとは、もともと交流はあったのでしょうか?
うん。UKで一緒にツアーしたことがあったよ。あまり深く知り合いにはならなかったけど、ちょっとだけ知り合いになったんだ。
-今回、UKのバンドとカナダのバンドが日本でライブをするというのは凄く面白いと思うんですけど。
うん、凄く面白いことだと思うね。両方グラインドハウスのカバーで今日ここに一緒にいるっていうのも面白いよね。とても面白いショーだとおもう。でも日本のバンドとも組んでみたいな。マキシマム・ザ・ホルモンとかさ。
-日本の音楽も聴くんですね。
うん。前回日本に来たときマキシマム・ザ・ホルモンのCDを買ったんだよ。凄く面白い音楽だと思う。そのほかにはメルトバナナっていうバンドも聞くよ。大好きなんだ。
-今回はメタルキッズばかりが集まっているけれど、前回はパンクスプリングで来日だったのでパンクキッズがたくさんいたと思うのですが、前回よりやりやすいのではないかと思うのですが、いかがですか?
うーん、僕らのバンドが面白いのはどちらのジャンルにも合うことなんだ。アメリカやカナダではメタル・バンドやパンク・バンド、色んなバンドとツアーをするんだけど、僕らはなぜだか幸運なことに結構簡単にジャンルを超えることが出来るんだよね。
-では、CHIODOSとTHE FALL OF TROYとの前回のツアーはいかがでしたか?
凄く良かった!楽しかったよ。THE FALL OF TROYのメンバーとは昔からの知り合いで良い友達なんだ。CHIODOSは音楽的にはファンではなかったんだけど、彼らに会ったらめちゃくちゃ親切で最高の人達だったから一緒にいて楽しい時間を過ごせたよ。
-CHIODOSはアメリカで大ヒットしているわけですけど、日本だとなかなかそういうわけには行かないんですね。国内盤がリリースされていないというのもあるのですが、日本でエクストリーム・ミュージックをメジャーフィールドに持ち上げるのは凄く難しいと思うのですが、日本のマーケットをどう考えていますか?
日本のエクストリーム・ミュージック・シーンはすばらしいと思うよ。日本人は計算されたものとそうでないものの見極める耳を持っていると思う。DREAM THEATERみたいなバンドはここでは凄く人気だろ?たぶんノース・アメリカよりもね。それが日本の文化や人、音楽に何を求めているかを多く物語っていると思う。
-あなた方のセカンド・アルバムは日本でも大きなセールスを記録しましたね。おめでとうございます。
どうもありがとう。最高の気分だよ。これで日本に何度も戻ってこれるようになるといいな。日本は大好きだからさ。
-あなたたちのファンの中にはパンクを聴くファンもいるわけですが、PROTEST THE HEROの影響でメタルを聴くようになった人もたくさんいると思いますよ。
それは面白いことだね。僕らが始めたときはNOFXといったバンドを聴いたりして、パンクの影響を強く受けていたんだ。それで何年か経ってメタル・バンドを聴くようになったんだけど、そうやって僕らに起きたことを、僕らが他の人にとっての影響やきっかけになっているのだとしたら、とても面白いことだし光栄に思うよ。
-リズムの変化やムードの変化がたくさんある楽曲ばかりですが、これらの曲がまずどのように出来上がっていくのか知りたいのですが。
もちろん。基本的にギタープレイヤーのルークが色んなギターリフを持ってくるんだ。そこから僕らはそれを一緒にして一つにまとめて耳障りじゃなくしようとする。時にはすごく紙一重ですごく耳障りになってしまうこともあるんだけど、大体の部分ではリフが一つになって心地よく聞こえるようになるまで融合させるんだ。僕らが言いたいのはテクニカル・ミュージックを聴くのは難しくあるべきではないということなんだよね。
-なるほど。では、曲の中に聴きやすさをとり入れるために何か工夫していることはありますか?
個人的には、ヴォーカルがぎこちなく聞こえないか必ず確認するよ。それは多くのテクニカル・バンドが抱える問題だと思うんだ。自分が書いたものを実際に出す前に何千回も聴くことが大切だと思う。大変なことだけれど、それより簡単なことだったらやる価値はないと思うんだ。
-特別なヴォーカルトレーニングをしていますか?
うん。1年間オペラ・ヴォーカルのトレーニングをしたことがある。でもそれが役に立っているのかは分からないな。もしかしたらその女性から性的暴行を受けてたんじゃないかと思う(笑)。そう、17歳のときに1年間トレーニングを受けたけど、ほとんどはツアーに出て自分で学んだ。
-ヴォーカリストの先生をつけていたということでしょうか?
そう、彼女は僕にシャツを脱いで横にならせて体中を触ってきたんだ。凄く変だったんだ。呼吸法とかいって不適切な箇所を触ってきたんだ(笑)。
-(笑) 曲作りにもどりますが、曲はツアーの合間などに書きますか?それとも曲作りのために時間をとって書く方ですか?
完全に後者の方だね。僕らの曲作りのプロセスはとても複雑だから、ツアー中のバスの後ろだったりヴァンの後ろで曲を作るのは難しいんだ。だから7ヶ月だとか一定の時間を曲作りに割り当てる。そこでアルバムを書き、そしてプレイしているよ。
-次回作のヴィジョンは見えているのでしょうか?
常にさらに未知な方向へ進んでいくこと。確実に言えるのはもっとハードで、プログレッシヴ、より多くのギターとヴォーカル。絶対に変化のないものは作りたくないんだ。同じ音楽を繰り返すようになったら僕らはみんな即やめるよ。
-具体的に次回作はどんなサウンドになっていると思いますか?
うーん、分からないな。たぶんこれから1年くらいは書かないだろうから。今僕らの頭の中にある曲は常に変化し、進化し、僕らが人として変わると共に変化するからね。1年後に僕らがどんな人になっているか、何を書きたいのかは誰にもわからないな。
-いつもPROTEST THE HEROのアルバムはコンセプトがあって出来ているものなんですけど、なぜコンセプトアルバムにしようと思ったのでしょうか?
ただただ“クール”だったり“格好いい”ことを言うために歌詞を書くんじゃなくて、目的を持って音楽を作ることは僕たちにとってとても大切な事なんだ。常に何かを言っていたいし、僕らの感情を表現したい。くだらないエモ・キッズに自分のバンドのタトゥーを入れてもらうために曲を書いているようなバンドが多すぎると思う。
-なるほど。では、そのエモ・シーンに対して何か思うことはありますか?
別に何も(笑)まぁ、凄く計算されて、今は商業的に成功しているけどいずれそれは僕らの世代のFLOCK OF SEAGULLSになると思う。FLOCK OF SEAGULLSってバンド知ってる?80年代にすげーヘアスタイル(※こっちが上がってこんなんで、と身振り手振りで)のバンドがいたんだ。FLOCK OF SEAGULLSは1曲だけ売れてその後完璧に忘れ去られた。君がその存在も知らないくらいでしょ。僕ら世代は誰も知らないだろうね。時が進むにつれそういった計算して作られたタイプの音楽は消し去られるだろう。そうであるべきだ。あと、彼らにとってはあのくだらない髪型が音楽より重要なんだと思う(笑)。
-中にはエモを聴きながらPROTEST THE HEROを聴いているようなファンもいるんじゃないでしょうか?
うん。で、僕がこういうことを言うことでそういうファンをみんな遠ざけてしまうんだろね(笑)
-(苦笑)では、先ほどCHIODOSがあんまり好きじゃないといったのもそういう理由ですか?
まあそうだね。僕が好きなタイプの音楽じゃない。それに、正しい理由で音楽をやっていないから。
-では、あなた方が今共感を覚えるアーティストっていますか?
UKのバンドでSikThって言うバンドだよ。変な発音なんだけど。僕らは彼らの大ファンで、彼らのことを知る前からバンドとして彼らと同じプログレッシヴの方向に向かっていると感じた。僕らよりずっと凄いけどね(笑)でも、彼らは間違いなく共感を覚えるバンドであると言えるよ。
-そういえば、プロモーション・ビデオの中でもSikThのTシャツ着ていましたよね。
うん。ルークが着ていたね。実は、僕らのツアー・マネージャーがイギリスでその辺の子から買ったんだ。というのも、マネージャーがSikThのTシャツを着ている子を見つけて、「今すぐそれ買うよ」っていって、その子から買ってルークにあげたものなんだ。アメリカやカナダでは彼らは販売契約をしていなくて見つけるのが凄く大変なんだよ。彼らは僕らの大好きなバンドの一つだからね、その辺の子から買うしかなかったんだよね。
-それは凄いですね(笑)SikThのメンバーとは交流があるのですか?
彼らから一度連絡があったよ。実はちょっと悲しい話なんだけど、彼らから一緒にツアーしないかって連絡があったんだけど、その時にはすでに僕らは特にやりたいわけでもないツアーをやらないといけない状況にあって、機会を逃してしまった。そしたら、彼らは2人のヴォーカルを失ってしまった。きっともう2度と彼らと一緒にツアーをするチャンスはないんだろうな。ちょっと悲しいんだ。
-そうですね。ではカナダのバンドで共感を覚えるアーティストはいますか?例えば最近一緒にツアーしたSILVERSTEINとかはどうですか?
SILVERSTEINとは良い友達だ。でも僕の好きなタイプの音楽じゃない。でも、カナダにはいいバンドはたくさんいるよ。アンダーグラウンドでヘヴィー・メタルのね。例えば、CRYPTOPSYやBENEATH THE MASSACREやINTO ETERNITYの3つはカナダの凄いメタル・バンドで、僕もよく聴くし好きだよ。
-目標にしているバンドはいますか?
メタリカ!(笑)うそ!うーん、どうだろう、分からないな。アーティストとしての品位を保ちたし、でもそこからちゃんと生活できるような収入も得られたらいいと思う。それがどれだけ現実的かどうかは分からないけど。よく多くのバンドが一定の時点に来ると収入を持続するために自分達の音楽を商業化していくのを見る。成功しても品位を保てているバンドはそんなにいないと思う。だから僕らが目標とするようなバンドはあまりいないんだ。僕らはきっと完全に失敗するだけだから(笑)。 でも、Ben Foldsはいいかも。Ben Foldsはあまり変わってないよね。彼は自分を保っている。あとWilliam Shatner! 彼の音楽のキャリアは成功している(笑)USS EnterpriseのCaptain James T Kirk!
-じゃあ、色々噂になっているMY CHEMICAL ROMANCEはどうですか?
彼らがなに?(笑)僕らはMY CHEMICAL ROMANCEとはもう一緒にライブすることは許されないんだ。前にステージで「MY CHEMICAL ROMANCEを見たかったらその馬鹿みたいな髪型を振ってみろ!」ってオーディエンスに言ったんだ。そしたら彼らは真剣にとったらしくて。でも、その前にちょっとだけ会ったときは良さそうな人達だったけどね。
-さっきエモのシーンと一緒にされたくないとおっしゃっていたんですけど、今日の服装は若干そうかなって感じもするんですが(笑)
あー、僕を笑ってるな(笑)君が言っているのは分かるよ。でもどっちかというと僕としてはJustin Timberlakeをコピーしていると思いたいんだ(笑)
-(笑)他のメンバーの皆さんも、今日はTシャツじゃなくてビシっときめるんですか?
ううん。大体みんなはジーンズとTシャツだよ。基本的に僕もそうなんだけど、たまにはベストとネクタイを着たいって思うんだよね。
-日常もメタルを聴いているんですか?
うーん、そうでもあるし、そうでなくもある。メタルは大好きだよ。大体のメタル・バンドを聴くのは好きだけど、メタル以外にも興味はある。時にメタル・ファンはメタル音楽に固執しすぎて石頭になっていたりする。僕はそれ以外に好きなことはいっぱいあるんだ。クラシックや、レ・ミゼラブルも好きだし、実はカントリーの大ファンでもある。ニュー・カントリーも好きだし、Jeff Buckleyは本当に一番好きなシンガーの一人だよ。
-来日したバンドの方はよく、日本のゲームが大好きと聞くんですが、皆さんゲームされますか?
ビデオゲーム?するよ!でも僕はすっごいビデオゲームファンって訳ではないんだ。だけど、X-Box 360を買って最近遊ぶようになったよ。でもあまり上手じゃないし、たいして好きでもないんだ。でも時間をつぶすためにやっているって感じかな。
-皆さんのマイスペースについているFlash Flash Revolutionがとても面白かったのですが、メンバーの皆さんやられているんですか?
実はやらないんだ。僕はGuitar Heroのファンじゃないんだよね。持っているんだけどさ。でも、あれに少しでも似たものは全て退屈と感じるよ。僕の注意力はすごく浅くて、色んなところに気がいってしまう。あまり一点に集中できないんだ。今でもインタビュー中にいろいろいじったり、ドリンクつくったりしてるだろ?(笑)
-あなた方のアーティスト写真やプロモーション・ビデオは凄く凝った作りになっていますよね。メンバー皆さんのアイデアを取り入れてあのような写真を撮っているのですか?例えば、最近の犬の写真とか面白いですね。
ああ、マスター・オブ・パピーズ!あれは僕らがコントロールできた唯一の写真なんだ。他はいつも写真家がアイデアを持ってくる。でも、多くの写真家は本当にいつも想像力が乏しくてクリエイティヴじゃないんだ。彼らは「胸を張って、君はマッチョマンだ!」とか、本当にくだらない事を言ってくるんだよ。だから僕らは「一日中たくさんの犬と遊べるのがやりたい」って提案したんだ。僕ら子犬が大好きだから、僕らが子犬に囲まれている写真を撮ってよって。
-だからあの写真だけ雰囲気が違ったんですね。
そうだね。最悪の写真家が多かったけど、いい写真家もいた。僕らがお互いを殴りあっている写真とかは凄くよく仕上がったと思うけど、大体の場合の僕らのプレス写真は最悪だよ!出来るだけタフに見せようとしているようなやつね。僕らなんて60キロぐらいだし、タフな男じゃないのにさ。
-プロモーション・ビデオも同様に監督によってコントロールされるんですか?
うん、大体の部分はね。でもいつも自分たちのアイデアは入れるし、基本的に最終的にどうあるべきかは僕らが決めるよ。でも、酷いビデオも何本かあってかなり恥ずかしい。そういうビデオは僕らが全くコントロールできなかったものだよ。僕らがコントロールしたものとしてないものはなんとなく分かるんじゃないかな。空を飛ぶ猿のビデオは僕らが凄く関わったし、僕らがレズビアンのヴァンパイアに首をかまれているやつは僕らは全くコントロールしなかったものだ。特にヴァンパイアのビデオは僕らのビデオの中で一番最悪なものだ。だから僕らは全く関係ないって事を強調したいよ。
-アートワークも同じことなんでしょうか?デザイナーさんが持ってきたものから一番イメージに近いものを選ぶのか、自分達でアイデアを出して作り上げるのか。ファースト・アルバムとセカンド・アルバムとでは雰囲気が違いますよね。
そう。それには大きな理由があるんだ。ファースト・アルバムのアートワークについては僕らには全くコントロールがなかったんだよ。あの仕上がりには僕らみんながっかりした、って言うのが適切な言葉かな。Keziaのあの花は世界一くだらないと思ってるよ。だから次のアルバムの時は完全にコントロールをしたかった。アートワーク製作を監督したし、どんな風になるか僕らが決めたよ。あのアートワークは全て僕らが決めたことなんだ。だから真ん中に僕らがこんな風(ポーズをきめる)に写っている写真がないのさ。
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