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INTERVIEW

DISTURBED

2008.05.25UPDATE

DISTURBED

Member:Daivid Dreiman(Vo)

Interviewer:ムラオカ

-アルバム前2作品共にNO.1を獲得しましたね? あなたがたがここまで支持を得られている理由は何だと思いますか?

それは俺達のファンが俺達を信頼してくれているからだと思うんだ。アルバムを出す度に没頭できるものになると信じてくれているんだ。みんな意見や好みはあるけど、ファンが求めているもの、期待しているものに応え続けているので、ずっと支持してくれていると思う。

-前2作が連続でNO.1を獲得したということから今作を作成の上でプレッシャーは感じませんでしたか?

どのアルバムも作る時は前よりもっといいものを・・・と思うよ。それは前作が売れたからではなく、アルバムを出せるだけその作品にプライドを持つことができたなら、できるだけ多くの人に聴いてもらいたいんだ。今回は自分達が一番誇りに思える作品にできたと感じているよ。

-これまで4枚アルバムをリリースしていますが、2年~3年の間にコンスタントにアルバムをリリースしていますね?あなたがたは曲作りの際にブランクに陥ることはないのでしょうか?

あまり人を待たせたくないんだけど、あまり急いで作りたくないのが現状だな。 アメリカでのワインのコマーシャルのキャッチコピーに「熟す前にワインは売れない」ってあるんだけど、俺達も同じだよ。旨みが出る前は出せない。作品が強いものになってないといけないけど、不思議と今回は「Ten Thousand Fists」よりも早く仕上がった。ニューアルバムはまるで命が吹き込まれたように自然に、オーガニックにできたんだ。曲作りもレコーディングも前と比べると時間が短かった。

-もしブランクに落ちいってしまったりアイデアが浮かばなかった場合にはどのような方法で解消するのでしょうか?

自分にとって一番難しいのが実際に歌詞を考える部分なんだ。メロディやボーカルのアイデアなどはかなり即興でできるし、アイデアが尽きない。だけどすでに考えたリズムやメロディに合わせる歌詞を作っていくのに苦労する事がある。リズムパターンやメロディにうまく合う言葉を見つけて、なおかつ本当に意味があること、人に伝えたいことにするのが難しいから時々スランプに落ちいるけど、考えているとなんとかなるみたいなんだ(笑)。

-2年前にはあなたがノドの不調からツアーの延期があったりしたようですが、最近のノドの調子はいかがでしょうか?

今はすごく調子がいいんだ。手術をしたのは鼻中隔彎曲を治す為だったんだ。でもそれからは信じられないくらい調子がよくて、ツアーも問題なく終わらせることができたし、スタジオでは今まで以上に喉の調子がいいと思った。それは多分アルバムのボーカルトーンの質で分かると思う。

-その手術の後はしばらく安静にしていたんですか?

いや、声帯と関係ないから平気だった。今まで3回くらい、鼻の骨を折った経験があるから鼻で息を吸うのが難しかったんだ。だから医者は鼻を開けて、折れているものを全てきれいにしてくれて、空気の通りをよくしてくれたんだ。今まで鼻で呼吸できなかったから夜寝ている間口から呼吸していて、喉が完全に乾燥し、声帯に悪影響を及ぼしていたけど、手術をしてからは本当に改善されたよ。

-「Indestructible」というアルバム名にはどのような思いが込められているのでしょうか?

いくつかの理由があるんだ。まずはそのタイトルトラックは軍隊、兵士の為のアンセムとして作ったものだった。このアルバム自体、人に勇気を与えたり、力強さを感じさせる為に作ったものなんだ。俺達はNU-METALと言われた時代のバンドの中で、Disturbedだけが生き残った、つまり時の試練に耐えたんだ。もちろんこのように不滅だという意味もあるけれど、ファンとの絆も絶対に壊れる事がないという思いも合わせて込めているんだ。

-このアルバムで特にチャレンジしたことがありましたら教えてください。

自分の音域をさらに広くする努力をしたよ。今まで出せなかった音を出したんだ。それからMikey(Dr)の演奏も改めて凄いと思わせてくれたよ。なんていっても彼がベストロックドラマーの一人だと思う。Dan(Gu)もこのアルバムでモンスター級の仕事をしてくれたよ。彼のソロをこのアルバムで聴く度ににんまりとしてしまうくらい最高にいい音を出している。俺の一番好きなギタープレイヤーが自分のバンドで一緒にプレイしているなんて最高に恵まれているよ。

-あなたがたと同時期にデビューした多くのニューメタルというジャンルで呼ばれたバンドはシーンの衰退と同時に解散してしまいました。あなたがたはスクリーモやメタルコアがロックシーンの流行の主流となっても動じることなく自分達のスタイルを崩さず、そして支持され続けていますね?あなたがたにあって、彼らになかったものは何だと思いますか?

自分達はスタイル的にはNU-METALというジャンルやシーンに属してなかったのかもしれない。みんなNU-METALというカテゴリーに俺達を突っ込もうとしていたけど、NU-METALの要素はそれほどなく、どちらかというとクラシックメタルバンドに近いものがあったと思うんだ。それにそうしたバンドから直接のインスピレーションを受けていた。もちろんNU-METALバンドの人気が上昇した頃に俺達も成功への道を歩み始めたというタイミングはよかったし、有利だったと思うけど俺達はNU-METALシーンではのけ者的な存在だった。だけどそれがあったから、ファンが俺達を信頼してくれて、DISTURBEDのライヴに行けば満足し、もっと力をもらって帰れると分かってくれたんだと思う。アルバムを買った時も同じ気持ちで満足してくれたんだと思うよ。期待を裏切らない、人が求めているものを作り続けられればずっと支持され、ずっと生き残っていけると信じている。