-エクストリーム・ザ・ドージョーでの来日以来で、今回は久しぶりの日本はいかがですか?
Ryan(以下、R):前回の来日からだいぶ時間が経っちゃってるけど、どんどん前の興奮が蘇ってきていて、今はすごく興奮してるよ。
-ボーカルのカールは初めての日本ですよね?
Karl(以下、K):そうだよ。ほんとに素晴らしい国だね。実はずっと前から日本に来たいと思っていたんだ。だけどまさか、音楽をするために日本に来れるとは思ってなかったよ。
-日本で行う完全D.I.Y.フェスの雰囲気はいかがでしょうか?
R:一年目のフェスなのに、これだけ沢山のお客さんが集まっているし、スタッフもいい人たちだし、出演するバンドもほんとにいいバンドばかりで、すごくいいバイブを感じているよ。
-今回、出演しているアーティストで親交のあるアーティストはいますか?
K:BANEとはこれまでに何度か会ったことはあるよ。Sworn Enemyとは昨日のフライトからバスまでずっと一緒だったんだ。
あとは実は、面識の無いバンドばかりなんだよね。いつもは知ってるメンツで何度もツアーをやることが多いんだけど、今回ばかりはいつもと違う感じがしているよ。
-では、Sworn Enemyとは仲良くなれそうですか?
K:あぁ、そうだね!
R:彼らはニューヨークっぽいキャラクターだし、ほんとに面白いやつらだよ。
-今日、あなた達に初めてお会いして、ハードコアっていうイメージではなく、とても紳士な人たちだなぁという印象を受けました。
K:ありがとう。
R:僕らはアメリカでも変わらず、いつもこんな感じだよ。派手にパーティーしてるバンドもたくさん知ってるけど、僕らはいつも人と話しやすい雰囲気を持っていたいんだ。
※レーベル担当者様曰く、Misery Signalsのメンバーは集合時間の10分前には準備を終えて待っているという、とっても真面目なバンドだそうです。
-D.I.Yフェスって、出演者の立場から見てプロモーターが主催するフェスとどういうところが違うのでしょうか?
R:このフェスについて言えば、組織的にほんとにうまくいっていると思う。僕らもずっとD.I.Y.でやってきたんだけど、僕らの最初のライブなんて地下室とかでやっていたからね。それに比べたらD.I.Y.っぽさをそれほど感じさせないよね。
スポンサーがついていたり、プロモーターが開催しているフェスとほとんど変わらないと感じるくらい組織立ってしっかりしているフェスだと思うよ。
-ENDZWECKとは以前から交流があったのですか?
K:うん、前に会ったことはあるんだ。
R:確か、あれはロンドンだったかな。ツアーの最中に一回会って、遊んだことがあるんだよ。名前ももちろん、知っているよ。
-ハウリングブルはどうですか?
K:クールなレーベルだよ!
R:ほんとにいい人たちだよ。僕らをちゃんと扱ってくれるし、空港まで迎えに来てくれるし、メールもちゃんと返してくれるしね。それに、彼らとは前回も会っているから、何も問題ないよ。
-初めてのインタビューなので、ちょっとさかのぼって質問しますね。前任ボーカル・ジェシーが脱退し、後任ボーカルのカールはマイスペース上でのオーディションで抜擢されたそうですね。
メンバー皆さん、ミザリー・シグナルズ以前にもバンド活動(7 ANGELS 7 PLAGUES とCOMPROMISE)をしていたこともあり、周りにボーカリストの候補は沢山いたのではないかと想像するのですが、敢えてマイスペースで募集をかけることにした理由は?
R:うん。確かにボーカリストの候補は確かに周りに沢山いたんだけど、どれもなんとなくしっくりこなかったんだ。ボーカルってのはやっぱり一番重要な部分だと思うから、ちゃんと選びたかったんだよね。周りの候補の中にいいボーカリストがいなかったから、これはもう一般公募にかけるしかないな、と。
-カールはどんなテストを受けたのですか?
K:彼らのページに「シンガー募集。ボーカルが入っていないトラックに、自分でボーカルを入れて送り返して」って出ていたから、その通りにボーカル部分を自分でレコーディングして、彼らに送ったんだ。そしたら、「やらないか?」って返事が来たんだよ!応募はたくさんあったらしいんだけどね。
-どのくらいの応募があったのですか?
R:確か、150人くらいだったかなぁ。
-カールはそれまではギタリストで、メインボーカリストとして活動してきたことが無かったというのに驚きましたが、以前はどんなバンドで活動していたのですか?
K:前にやっていたバンドはミザリー・シグナルズと似たようなスタイルのバンドだったよ。だけど、ミザリー・シグナルズは僕にすごく影響を与えてくれた特別なバンドなんだ。「ギターはやめて、ボーカルになってやる!」って思えるくらいに大好きなバンドだったんだよね。
-今もそのバンドは活動しているのですか?
K:地元のバンドだったんだけど、ほとんどツアーもしていなかったんだ。もうとっくの昔に解散してしまったよ。
-抜擢された理由がよく分かる、カールは素晴らしいボーカリストだと思います。抜擢された時、どんな気持ちでした?
K:ありがとう。僕が選ばれたことを知らせるメールを見たときは、最初は友達でジョークでメールを送ってきたんじゃないかと思ったくらいに驚いたよ。
R:実は、オーディションの最中にカールとやりとりしている間に、「この新曲のトラックにボーカルを入れてみて」って依頼してみたら、もう次の日には完成させて送り返してくれたんだよ。それも凄く印象的だったんだよね。
-その曲はミラーズに収録されている曲?
R:いや、次のアルバムには収録する予定だよ。その頃とはバージョンが変わっているけどね。「ハンカー」って曲だよ。
-カールはバンド加入後、すぐにセカンドアルバムのレコーディングに入ったり、沢山ツアーを行うバンドということもあって、生活も大きく変わったのではないかと思いますが、いかがですか?
K:うん、150%くらい大きく変わっちゃった感じだね。前はカナダに住んでいたんだけど、一人で荷物をまとめて、アメリカに来て、それからは後ろを振り返ることなく進んできたから。
R:振り返る時間もないくらいだったね。
K:そうだね。それからはもうノンストップでやってるよね。
-カールがバンドに加入して2年ほど経ちますが、今のバンドの雰囲気はどうですか?
K:もう2年かぁ、そんなに経ったっけなぁ!
R:2年も経った感じが全くしないよね。せっかくなら記念パーティーでもすればよかったかなぁ。2回続けて同じで同じラインナップでレコーディング出来るのは素晴らしいことだし、プロデューサーやスタッフも親しい人たちが集まったいい環境になってきているし、こんなにいい状態でレコーディングを迎えることが出来てほんとに嬉しいよ。
-そうですね。そのプロデューサーというのが、1stアルバムも手掛けているBen Schigelだそうですね。彼を迎えた理由は?
R:実は、彼の方からアプローチしてきたんだ。新しいアルバムを手掛けたいんだ!ってね。彼の新しいスタジオも出来たらしいし、僕らのバンドのファンでいてくれたから。
前のレコーディングの最中もとても楽しくやれたし、彼は今の僕らのサウンドを作りあげてくれた人物だと思っている。とても重要な人物なんだ。僕らもこの関係をずっと保っていきたいと思っていたから、彼にお願いすることにしたんだよ。
-ファーストアルバムは、プログレッシヴで予測不可能な展開がオリジナリティを確立していた衝撃的なデビューだったと思います。セカンドアルバムもファーストアルバム同様にプログレッシヴであることに変わりは無いのですが、よりダイナミックかつエモーショナルになり、ストレートに伝わる作品であると思います。サードアルバムはどんな仕上がりになりそうですか?
R:1stと2ndの要素を含んでいるのはもちろんだけど、3rdではさらに新しい要素を取り入れていきたいと思ってるんだ。聴いたらぶっ飛ぶくらい、凄いアルバムにしたいと思っているよ!
-「新しい要素」と仰る通り、3枚目のアルバムとなると、新たな方向性を見出すバンドもいますよね。
K:僕らも色々と実験的なこともしてきたんだけど、今までライブをたくさん続けてきた中で、どうしてもうまくいかないことあることが自分達でも分かってきたんだ。僕らが出来ること、成功することが把握出来るようになった分、時間のロスはなくなったと思う。サウンドではなく、僕ら自身が変わって来ている感じだね。
-新作のテーマやタイトルはもう決まっていますか?
K:いや、タイトルもテーマもまだ決まってないんだ。
R:今、楽曲を作っている段階だから、まだあんまり詳しく公表出来ないんだよ。
-そうなんですね。リリース予定はいつ頃ですか?
R:今年の夏くらいには日本でもリリース出来ると思うよ!もちろん、アメリカでも同じ頃にね。
-今日は新曲をやってくれますか?
K:今夜は新曲は全然やらないんだ。だけど新作がリリースされたら必ず日本に戻ってきて、沢山ライブでやるから楽しみに待ってて!
-楽しみにしていますね。「The Year Summer Ended in June」は今夜プレイしますか?
K:セットリストは出来てるけど、まだ内緒だよ~。
-ところで、前任ボーカル・ジェシーは今、何をしているのですか?
R:彼は先生になるために頑張って勉強しているよ。よくコンタクトを取り合っているし、彼はフェスを開催しているんだけどそこに毎年、僕らも出演しているからね。今でも仲良くやってるよ。
-ジェシーは今、バンド活動はしていないのですか?
R:「スリーピング・ガール」っていう週末だけのバンドをやっているよ。ミザリー・シグナルズとは全然違うスタイルのバンドだけどね。
-ギターロックみたいな感じですか?
R:そうそう!そんな感じ。
-そうなんですか!ところで、ライアンはなぜ髪を切ってしまったのですか?
R:う~ん、いつまでもロングヘアーにしていられない、そういう時期に来てしまったって感じかな~。ハハハ(笑)
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