with Quin(Gt.) / Dan(Dr.)
-昨日の名古屋公演を見ましたが、ライブの雰囲気が変わったと感じました。ダンが加入して直後のライブだったわけですが、クインから見て、ダンの加入はTHE USEDに何をもたらしたと思いますか?
Quin(Q):うん、確実に前よりラウドで、よりタイトになってると自分達でも思っているよ。こんなことがって具体的にあげるのは難しいけど、とりあえず皆すげー仲が良くてハッピーなんだ!自分達が今、ここに一緒にいられることが言葉で説明なんていらないくらいに、ほんとに素晴らしいことだと感じてる。音楽的にも新たなレベルにいけたと思うしね。
Dan(以下D):僕はもともとユーズドのファンだったから分かるんだけど、多分みんな大人になってきてるんだと思うんだよね。
-ダンはこれまでどんな活動をしてきたのですか?
D:生活を成り立たせるために、父の仕事のブロックレイヤー(ブロックを積む仕事)を12年間くらいやってきたんだ。だけど僕はずっと音楽をやってて、いくつものバンドでプレイしてきたよ。音楽をやっていた記憶しかないくらいにね。
-なるほど。日本のファンの間ではダンはGood Charlotteの初期のメンバーだったという噂もあったりするのですが、本当ですか?
D:ノーだよ!ハハハ(笑)それはきっとベースのウィルソンのことだよ。彼も俺たちと同じユタ州の出身だからね。
-そうだったんですね、それは失礼しました(笑)ドラムはどのくらいやっているんですか?
D:5分くらいかなぁ。
-(苦笑)
D:冗談だよ(笑)えっと、13年か14年くらいになるかなぁ。
-長いですね。今、いくつですか?
D:17歳だよ!・・・ごめん。これも冗談だよ(笑)本当は30歳だよ。ダーティーなサーティーさ(笑)
-(笑)ダンにとってはこのTOCジャパンツアーが初の来日となったわけですよね。日本はいかかですか?
D:とりあえずクレージーだね!このTOCインターナショナルツアーがはじまってまだ3週間しか経っていなくて、実際ちょっと疲れてるのが本音でもあるけど・・・。でもツアーを一緒にまわってるバンドはみんな素晴らしい連中だしね。みんな美しくて、かっこよくて、自分が申し訳なくなるくらいに思ってる。大阪では特にクレイジーだったよ!今のところ、とっても楽しんでるよ。これ以上幸せなことなんてないんじゃないかって思うくらいね。
-クインは、MCで全然しゃべらなくなりましたね。
Q:うん。実はバートにね、「お前はしゃべるな」って言われちゃったんだよ・・・。
-本当に?
Q:うん。(ひたいを指さして)見てよ、ここ。バートに殴られたんだ・・・。
-本当に!?
Q:うん・・・。一回だけだけどね・・・。
(※クインなりのジョークだと思います。)
-そうですか・・・。えっと、では昨日のショーの話に戻ります。ステージ上にミッキーマウスやマリリンモンローやダースベイダーなどの等身大のパネルが並べられてましたよね。あのステージセットはどういうコンセプトで?
Q:実はあれは僕のアイデアなんだよ。ああいうものがステージにあることで、ステージとパフォーマンスに深みが生まれるかなって思ったんだ。あとは、アメリカのイメージみたいなものを見せられれたらいいなと思ったんだよね。
D:あのパネルの中にパリス・ヒルトンもあったんだけど、彼女今ちょうど日本にいるらしいんだよね!今夜デート出来たらいいなぁ(笑)
-そうですね(笑)そしてそのステージの後ろに、女性が頭を抱えている大きなフラッグも掲げられていたけど、そのフラッグの「THE USED」のロゴはファーストアルバムの頃のものですよね?
Q:うん。あのフラッグは実は3年前くらいによく使っていたものだったんだけど、最近はずっと使わずに放置されてたんだよね。だけど、アメリカンドリームっていうか・・・そういうイメージにすごく合うなぁと思って、また持ち出してきたものだんだよ。
-なるほど。では新しいステージのテーマは「アメリカンドリーム」になるわけで?
Q:なんとなくそういう感じでもあるんだけど・・・アメリカンドリームって今、現実的にあまりあり得るものじゃないんだ。実際アメリカンドリームを見てる人達って、あんまり現実生活に足がついてない人達ばかりなんだよね。だからその辺を皮肉ってる部分もあったりするんだけどね。
with Burt(Vo.) / Jeph(Ba.)
-先ほどクインにも聞いたのだけど、ダンが加入してからのバンドの雰囲気はお二人から見てどうです?
Jeph(以下J):バンドのプレイもそうだけど、友人としてもこれ以上ないくらいにタイトで、一体感がすごく生まれてるって感じがしてるよ。素晴らしいことだね。
Burt(以下B):それは日本語でなんていうの?
-「一体感」ですよ。
B:イッタイカン!イッタイカン!
-昨日の名古屋のショーにチャダム(※サードアルバムのジャケットに描かれていた四角い顔のキャラクター)も登場していましたね。
B:うん、チャダムね。
-アメリカから連れてきたんですか?
J:うん、そうだよ。飛んできたんだよ!
B:いやいや、船に乗せてきたんだ!ここに来るために二ヶ月も前にアメリカを経ったんだよ。飛行機に乗せたら、あいつは頭がでかくて大変だからね(笑)
-そうですね(笑)そのチャダムをサードアルバムのイメージキャラクターにした経緯は?
B:俺たちは何よりもまず物事を変えたいと思っているんだ。音楽というものは、それぞれ人間が持っているエゴみたいなものを超えることができるすげーマジカルなパワーを持っているということを皆に何よりも教えていきたいと思ってるんだよ。それがチャダムによってうまく表現出来るんじゃないかなって思ったから、やつを使おうってことになったんだ。
J:実はチャダムにはライフストーリーがあって、それをアニメ化するっていう話が出てるんだ。ワーナーブラザーズスタジオがそのプロダクションにすでに入っていて、もう10話くらい出来てるんだよ。アニメ化のあとには映画化するかもしれないんだ!
-チャダムもそうですが、昨日のショー自体もカオティックで、アバンギャルドで・・・遊び心があると感じたのですが、一番気になるのはTHE USEDの今後の方向性なのですが。
B:俺たちが言うと皮肉っぽく聞こえるかもしれないけど、もっとメカニックな感じを減らして、オーガニックな方向にもっていきたいと思っているんだ。プロダクション的な、後で手を加える部分ってのをもっと削ぎ落としていきたいかな。今までの方向性とは逆になるかもしれないけど。
J:それと同時に、リアリティをもっと表現していきたいと思ってるよ。それによってバンドのサウンドは若干ダークな方向によるかもしれないけど、それでも遊び心は忘れずにいたいね!
B:必要なのは、ユーカリオイルとピーナッツバター「ジェリージャムジャミー」だね!(笑)
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related site: |
http://wmg.jp/artist/theused/ http://www.theused.net/ |
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