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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

MAE

2007.08.20UPDATE

MAE

Member:Dave Elkins(Vo.), Jacob Marshall(Dr.), Zach Gehring(Gt.),Mark Padgett(Ba.), Rob Sweitzer(Keys/Vo.)

Interviewer:MAY-E、ムラオカ

-はじめまして。ロック系フリーペーパー、ポータルサイトを運営しています激ロックです。よろしくお願いします。

一同:こちらこそよろしく!

-三度目の来日が今回のフジロックになりましたね。フジロックはいかがでしたか?

Jacob:フジロックは素晴らしかったよ!実は飛行機が遅れて日本にいけないかもしれないっていう状況になったりして大変だったんだ。しかも機材が届かないっていう最悪の事態もおこったりして。でも、フジロック側がいろいろと助けてくれて僕達も満足の行くライブができたし、ステージの上から見る日本のファンのみんな、山の景色が素晴らしくて今までで最も思い出に残るライブになったよ。

-フジロックでのライブではあなたたちのライブが始まったとたんに小雨が降ってきましたね。あなたたちのエモーショナルなサウンドには雨が障害になるどころか逆に素晴らしい雰囲気を作り出していましたね?

Dave:これまでのワープツアーでは辛い思い出が多いけど、野外でライブが出来ることがとても好きだったんだ。フジロックでも自然と融合する感じがとてもエモーショナルで感動的で、精神的にとても深いところにいける様な気持ちになれたんだ。雨が降ってきたときはまるで自分達のショウの演出かのように思えて、みんなが雨宿りに行ってしまっていなくなっちゃうんじゃないかという心配よりも、より一層素晴らしい演出が出来きたというような印象のほうが強かった。

-ライブを見させていただきましたが、ボーカルのデイヴの調子が中盤まではすばらしかったのに後半になって崩れたように見えたのですがなにかあったのでしょうか?

Dave:さっきもJacobが言った様に機材のトラブルで、全て借り物の慣れない楽器で演奏していたんだ。そんな理由もあり、前半は日本でショウをやれるという興奮と勢いでカバーできていたんだけど、後半になるにつれて慣れない楽器でのプレイに戸惑ってしまって段々と音程も狂ってきてしまったんだ。でもこの状況を楽しもうという気持ちで最後まで楽しんでプレイできたよ。

-フジロックで他のアーティストのライブを見ることはできましたか?

Dave:本当は見たいバンドがいっぱいあって、一日目はミューズやキュアーを見たかったんだけど、飛行機の遅れの影響でキュアーを楽屋のモニターで見ただけにとどまったよ。二日目は起きたらすぐにライブ&取材って感じで、その後に見に行っても良かったんだけど、この秋に一緒にツアーをするMOTION CITY SOUNDTRACKと一緒に、ツアーのことやアルバムのことなんかについて語り合っていて結局ライブは一つも観なかったんだよ。

-新作についてお聞きします。全曲聴かせて頂きましたが素晴らしい作品で、感動しました。まず、新作のテーマやコンセプトを教えてください。

Jacob:これまでのバンド活動で得たたくさんの経験と発見。その中に生まれてきた様々な疑問をもう一度問い直すことが必要だと考えたんだ。だからこのアルバムの曲は自分達が何かを学ぶことができたという状況を描いているんだ。アルバムタイトルの『singularity 』は『知ることの出来ない』という意味なんだけど、今は答えがなくても自分が疑問に思っていることを自問自答するということが大切なんだとこの曲を作りながら学んだ気がするよ。だから、このアルバムをたくさんの人たちと分かち合いたいと思っている。

-美しいメロディはそのままに、楽曲全体が非常にアグレッシブに進化していますね。これまでのMAEの繊細なイメージを覆す大胆な変化だと思うのですが?

Dave:ライブで発散されるエネルギーを今回のアルバムで表現したかったというのと、もう一つ先ほどJacobが言っていたような疑問に対してのもどかしさが今回のアルバムのアグレッシブさに繋がっているんだと思う。繊細で甘酸っぱい感じのサウンドで始まったバンドではあるんだけどバンドとして自覚も湧いてきて、色々な方向にチャレンジしてみたいって言う気持ちが湧いてきたんだ。

-プロデューサーにハワード・ベンソンを起用した理由を教えてください。彼との仕事はどうでしたか?

Dave:ハワードはこれまでのプロデューサーとは違ったアプローチを持っていて、非常に勉強になったよ。メジャーレーベルのCAPITOLから紹介されたプロデューサーということもあり、さすがの仕事振りだなと思った。彼は僕達の曲のメロディーや歌詞をとても大事にしてくれたんだ。曲作りに関しての指示はまったく受けなかったけど、自分たちの中で完結するような作品ではなく、たくさんの人に理解されるような作品をつくるべきだと教えられたよ。

-TOOTH&NAIL(トゥースアンドネイル)からCAPITOL(キャピトル)へ移籍していますが、CAPITOLへの移籍を選んだ理由(経緯)を教えてください。

Jacob: TOOTH&NAILとはこれまでに良い関係を築いてきたんだけど、このアルバムを出来るだけたくさんの人たちに届けたいという思いで、よりメジャーな CAPITOLからのリリースを選択したんだ。でも、全部が全部うまく進んだ訳ではなくVIRGINとの合併があったりと紆余曲折がありながらも何とか今回のリリースにたどり着いたんだ。メジャーはバンドの方向性に口を挟むって言うイメージがあったけど、そんなこともなく自由にやらせてもらっていて本当に感謝しているよ。