-はじめまして! ようこそ日本へ。 日本の印象を教えてください。
東京に来てからはホテル近辺などは出歩く機会はあったんだけど、出歩いてみての第一印象は僕たちが訪れたどの都市よりもクリーンであると思ったよ。北米の主要都市はどこも危険なところが多いし住んでる人間もホント失礼なヤツが多いんだよね、街も汚いし。
-日本食は食べられましたか?
僕たちはベジタリアンなんで結構食べられるものが限られてきちゃうんだけど、豆腐ステーキは美味しかったな!まぁ向こうでもしょっちゅう食べているんだけどね。 うどんのだしが豚肉を使っていたんだけどとても美味しかったな。 お酒は日本酒と芋焼酎をトライしたけど美味しかったな。
- 3/21に日本盤リリースがされましたね! おめでとうございます。
ありがとう!
日本でリリースされるなんて夢のようだよ!
-アルバム名のKEZIAとはどういう意味なのでしょうか? 英語の単語ではないですよね?
ケザイアとはアフリカの言葉で希望という意味なんだ。聖書に出てくる言葉で偶然見つけたんだ。
ただしアルバムの歌詞の内容のほとんどは凄惨なものなんだけど、このケザイア=希望という言葉を逆説的な意味合いとしてアルバムタイトルにしたんだよ。
-ボーナストラック抜きで全10曲が4部構成に分かれていますが、これはなんらかのコンセプトアルバムなのでしょうか?
まさにその通りだよ。
最近になってコンセプトアルバムって凄く流行っているようだからそれが嫌なんだけどね。
-日本盤にのみボーナストラックが2曲入っていますね?
2年前の16歳の頃に最初にリリースしたEPに収録した曲で、正直忘れたい過去だからあんまりみんなに聞かせたくはないんだけどね。
-ボーナストラックが欲しいといわれたのでしょうか?
そうだよ!
そんなことはないよ!
(※2人同時に違う回答)
爆笑
-昨日のパンクスプリングでのライブはいかがでしたか?
すごく良かったよ!初めての日本でのライブだったのにこんなに盛り上がるとは思わなかったよ!
いったいこんなにたくさんのキッズがどこから来たのかと思ったよ。日本盤が発売されてからまだ数日しか経っていないのにたくさんのキッズが歌詞を覚えていて一緒に歌ってくれたのには感動したな。
バンド自体ライブをやるのが5ヶ月ぶりということですごくナーバスになっていたんだけど結果として満足のいくライブができてほっとしているよ。
-5ヶ月ぶりということはなにか作品を作られていたのでしょうか?それともオフとして充電期間だったのでしょうか?
まさに今、次のアルバムに向けて曲作りの最中なんだ。1月からアルバムの曲作りをはじめているんだけど、今回のパンクスプリングでのライブは曲作りを始めてから最初のライブだったんだ。
-次作のリリース予定を教えてください。
アメリカやカナダでは今年の10月リリースを予定しているよ。でも日本ではまだアルバムがリリースされたばかりなんでどうなんだろうな?もう少し遅くなってしまうかもね。
-私も間近でライブを拝見させていただきましたが非常にライブ慣れしているように感じました。あなたがたは月にどのくらいライブをこなしているのですか?
おれ達はここ一年ほとんど毎日ライブを行ってきたんだ。へたすりゃ一日2回なんて日もあったくらだよ。アメリカでは年齢制限のあるバーなんかでライブをやることもあるから早い時間帯に若いキッズ向けに年齢制限のないところでライブをやってその後バーでもう一回やったりしてたんだ。
ここ一年はうんざりするくらいライブをやってきたよ!
-なぜあなた方のライブがここまで完成度が高いのか理解できました。
ありがとう!!
-今回のFESはPUNKSPRINGというネーミングだけあってパンクロックバンドが多く、あなたがたが最も浮いていたように見えました。その点やりにくいとは感じませんでしたか?
確かにちょっと浮いているという気はしていたよ。でも北米ではワープトツアーにもNOFXやたくさんのパンクバンドと一緒に回ったりしたしね。
おれ達は誰と一緒に回っても浮いて見られてしまうんだよ。パンクの中に入っても、メタルバンドでもスカバンドでもね(笑)だから浮いている自分たちに慣れてしまったんだ。いつものことさっていう感じにね。
-それはオリジナルなサウンドの裏返しなのでしょうね!?
カテゴライズすることが好きな人にとってはメタルなりパンクなりスクリーモに当てはめようとするんだけどなかなかうまくいかないみたいだよ。
- ボーカルのロディに質問です。あなたの伸びやかなハイトーンボーカルは最近のよくいるscreemoバンドやメタルコアバンドとは違い、オーセンティックなメタルバンド、例えばDREAM THEATERのジェイムス・ラブリエやIRON MAIDENのブルースディキンソンなどを感じさせる点もありますね。今も若かりしころのJUDAS PRIESTのTシャツを着ていますし、オーセンティックなへヴィメタルはよく聴きますか?
オーセンティックなメタルバンドへのリスペクトは僕にとって非常に重要なことなんだ。特に若者の間ではそういったメタルってあんまり尊重されていない気がするんだよね。だからジェイムス・ラブリエやロブ・ハルフォード、ブルース・ディッキンソンなどのメタルのシンガーは大好きなんだけど、実はもっとも尊敬しているボーカリストはアンドリュー・ロイド・ウェイバーなんだ。
※注)
彼はメタルシンガーではなくオペラシンガーなんかをやっている人なんだけど、オペラシンガーってオーセンティックなメタルシンガーと多くの共通点があると思うんだ。
-メタルだけではなくオペラやミュージカルも好きとのことでしたら、将来的にQUEENSRYCHEの「OPERATION:MINDCRIME」のようなコンセプトアルバムでライブとオペラの融合を試みてはいかがですか?
このアルバムではとてもできないけど、将来的にはたくさんのスタッフや豪華なセットを組むような予算を得られればぜひやってみたいことだね!
-ギターのルークに質問です。あなたの弾いているギターソロやリフはスリーコードでできてしまうような単純なものではありませんよね?作品からもライブからも非常に複雑でテクニカルだということが伝わってきます。あなたは今に至るまでどのくらい練習をしてきたのでしょうか?
ギターを始めたばかりのころは一生懸命練習し続けることができないタイプの子供だったんで練習してはテレビを見たりとあまり集中して練習していた記憶はないな。最近では1人で練習することはほとんどなくなったよ。でもバンド全体では今でも相当練習を積んでいるよ。特に新曲を作ったときなんかは5時間連続でスタジオにこもって練習し続けるなんてことも結構あるよ。
-現在結成して約6年経っているようですが、まだ一度もメンバーチェンジを行なったことはないのでしょうか?
実はメンバーチェンジしたことがないんだよね。そこが僕たちの変わっているところなんだ。
最近のバンドの多くはパンツを替えるようにメンバーも替えてしまうよね!?だけどぼく達はメンバーもパンツもまったく替えようとは思わないんだ(笑)
臭かったらごめんね!
-大丈夫ですよ。こちらには臭ってこないので(笑)
(対面に座っている状態で)こっちに座ったら臭ってくるよ(笑)
-いえ、遠慮しておきます(笑)
-あなたがたの最終的な目標はなんでしょうか?
一番の願いはできるだけ長くこのバンドを続けていくことかな。友達のバンドの多くは志半ばで解散してしまっているバンドばかりだから、ぼく達は一歩一歩は小さくてもずっと続けていきたいと願っているよ。
こうやって日本に来たようにいろいろな国をツアーできればいいのであって、世界一のバンドになってやろうとかという野望は特に持っていないよ。
永遠に続くものなんかないのはわかっている。だけどできる限り長く続けていってチャレンジし続けていきたいと思っているよ。
-インタビューありがとうございました。セカンドアルバムも期待しています。また日本にもぜひいらしてくださいね!
そうだね!
またこうやって日本に来たいと願っているよ。
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