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ILL NINO | 激ロック インタビュー

ILL NINO:Cristian(Vo.) Dave(drums)

インタビュアー : ムラオカ 通訳:Tsukasa

ILL NINO

-新作「ONE NATION UNDERGROUND」完成おめでとうございます。アルバムが完成した今の感想を教えて下さい。

Cristian:バンドのキャリアの中で最高のアルバムができたって感じだよ。ILL NINOというバンドそのものっていうアルバムだと思う。以前よりももっと複雑で文化的なアプローチをしたところが特徴的かな。ピュアで生身をさらけ出してる感じで、攻撃的でいてプログレッシブだし、文化的に美しくもあるしコンセプトもある。バンドのメンバー皆を誇りに思っているよ。今のところアルバムを聴いた人の反応もすごく良いんだ!

-アルバムを作っていく上で前もってこういうものにしていこうというようなコンセプトはありましたか?

Cristian:"ONE NATION UNDERGROUND"という言葉は、支配や分裂、あるいは人類の統一した意識の崩壊、人間が人間に仕えることに対する反乱から社会が崩れゆく状態、すなわち社会の衰退を引き起こしたものを表してるんだ。アルバムではそういったものを自分達の視線や言葉を通して表現している。自分達の考えに同意してほしいというわけではないけど、社会の分裂や腐敗の背景にある真実を表現していることは少なからず分かってもらえると思う。それでも、未来が良い方向に変わっていく可能性はまだあることを信じているよ。

-あなたがたの曲つくりのプロセスを詳しく教えてください。

Dave:最初はメンバーがリフとかアイデアを持ち寄って、皆でジャムったりしてセッションしてる。その中で良い感じのものになったら、より具体的な形にしていくって感じだね。ダメだったものはバッサリ捨ててしまうよ。

-メロディの比重が大きかった2nd「CONFESSION」と今作の「ONE NATION UNDERGROUND」を比較するとかなりアグレッシヴなサウンドに変化しており、1stアルバムの「Revolution Revolucion」の頃のアグレッシブさを取り戻したという印象を受けたのですがそれについてはどう思いますか?

Cristian:サウンドや歌詞はもちろんアルバム作りに関わる全てに全力を注いだから良いものに仕上がったんだと思う。今回プロデュースしてくれたEddie WohlとDave Chavarriは、ILLNINOがオリジナリティ溢れるバンドだと理解してくれたと思う。特に、Eddieはニューヨークのミュージックシーンのために自分のことのように愛を注いで頑張ってくれた。NYハードコアからラテンジャズといったもの全てに対して。サウンド面では、彼はこうしろと指図するわけでもなく確実にオレたちを成長させてくれた。歌詞の面では、"CONFESSIONS"ツアーを始めた頃から頭の中で膨らませていたイメージを具体的な形として表すことに成功したんだ。とにかく自分達の魂をすべてアルバムに捧げたってことだね。それはとても良い経験になったよ。

-ただアグレッシヴさだけでなくメロディの美しさは「CONFESSION」に匹敵するところが素晴らしいと思います。あなたがたの作りだす曲はどんなにHEAVYな曲でも、メロディはLINKIN PARKにも通じる、聴き手の魂を揺さぶる素晴らしいメロディだと思います。LINKIN PARKに例えられるのはいやですか?

Dave:個人的にはLINKIN PARKのことを尊敬してるし彼らの音楽も好きだよ。素晴らしいフックを作るバンドだよね。ヴォーカルにも関わるメロディーのアプローチは、全てCrisのおかげだよ。彼はとても広い心を持っているし曲を書く才能があるしね。

-前作に比べるとDANNYのパーカッションが今まで以上に派手で目立っていますね?

Dave:Dannyのパーカッションはとても民族音楽的になってて、キューバの黒人的なリズムとかサンテリア(キューバの宗教)のリズムとかを参考にしたみたいだよ。Dannyはとても才能があるし、ブラジル出身というバックグラウンドを十二分に活かしているよね。

-今回アルバムに収録される曲の歌詞を何曲かピックアップして紹介、説明してもらえますか?

Cristian:"This Is War"は、都会での厳しい日常生活でみんないろんなことに耐えながら生きている、いわばサバイバル社会であること、人口が多過ぎて犯罪が蔓延っていて政治も腐敗してるような社会で生きている中での様々なことについて書いているんだ。"La Liberacion of our Awakening"は、社会の支配に関してのダイレクトな個人としての考えを表している。経済的な利益を寡占したり法律で規制したりしているエリート達だけの手で、まるでモノポリーゲームが行われているかの如く、自分達の社会が支配されているという考えを表現したんだ。"My Resurrection"は、自己啓発によって今よりもさらに優れた力を見つけることが大切だということを書いている。人間が作り出したものを破壊することなくさらに発展させようとすることができなくなってしまったら、自分を見つめ直して生まれてからこれまで当たり前に普通だとされていた物事を変えて行かなければならない。そういうことが自己啓発だってことだよ。

-VOのCristian Machadoに質問ですが、あなたのボーカルスタイルは悲哀、怒りが聴くもののハートに直接突き刺さってくるかのようで、とても素晴らしく、数年で身につけたものとは思えませんが、あなたははもともとベーシストだったそうですね!?ILL NINOに参加する以前に他のバンドでボーカルをやっていたとか、ヴォーカルレッスンを受けたりしたことはあるのですか?

Cristian:いや、実は他のいくつかのバンドでもボーカルをやってたんだよ!まぁ、今みたいに真剣じゃなくてかなりふざけてやってたんだけどね。ボーカルを本格的に担当するのはILLNINOが初めてなんだ。Daveと知り合ってこのバンドを始められたのはとてもラッキーだったと思う。彼は俺のボーカリストやソングライターとしての力量を示す機会を与えてくれたわけだし、本当にいろんなことで助けてくれた。彼も俺も今はそのことを笑っていられるけど、俺は元々ベースプレイヤーだったからね。Lazのベースは俺よりも上手だと思うし、とてもファンキーでイケてると思う。あと、ボーカルのレッスンは昔いくつか受けたことがあるよ。シンガーなら誰もがやると思うんだけど、息継ぎとか呼吸法とか。自分のボーカルスタイルに役立つようにね。

-続いてVOのCristianにもう一つ質問です。今作では今まで以上にいろいろなスタイルでの歌い方に挑戦しているように見えますがこのアルバムを作るにあたってVOとしてどのような目標を掲げていたか教えて下さい。

Cristian:ボーカルでは感情の激しさや物事の真実さに加えて強さ、信念、愛、憎しみといったものを表現してるんだ。そういう表現を通して、自分は広い世界を見て人類の未来に大いに影響を与えるだろうと思うことについて意見したり、歌詞に意味を持たせて世界の仕組みを示したりしてる。自分の視点は別に今まで誰も持っていなかった特別なものだというわけではなく、アプローチの仕方がよりダイレクトで都会的という点で少し違って見えるかもしれないけど。

-DrのDAVEに質問です。あなたが以前にいたLAAZ ROCKITが再結成しましたね。そのことについてはどう思いますか?またあなたに今回の再結成のオファーは来なかったのですか?ちなみに LAAZROCKITは今年の9月にここ日本にもTHRASH DOMINATION 05というイベントでTESTAMENT、DESTRUCTION、KREATORと共に来日することが決定しているのですよ。

Dave:LAAZ ROCKIT再結成はすごいことだと思ってるよ。とても才能があるバンドだし、メタルミュージックに大いに貢献したバンドだしね。ドラムスとして以外にツアーのスケジュールを立てたりいろんなマネージメントとしたりなど、ILL NINOのバンドの方でやらなければならないことが一杯でとても忙しいので再結成したバンドには参加できなかったんだ。その "THRASHDOMINATION 05"は、様々な才能あふれるバンドを楽しめるオールドスクールなスラッシュメタル好きにはとてもやばいライブになりそうだね!

-最近はDEFTONESのチノやTOOLのメイナードなど、メインのバンドとは別にサイドプロジェクトをやっている人が多いですがILLNINOにはサイドプロジェクトをやっているようなメンバーはいますか?もしいらっしゃればどんなプロジェクトか教えて下さい。

Cristian:そういう「サイドプロジェクトバンド」を始めるような機会も時間もなかったし、今もすごく忙しいからできないな。Daveはマネージメント会社を持っててILL NINO含めていろんなバンドのマネージメントをしてる。LazはUnion Cityにレコーディングスタジオを所有している。Ahrueは自身のアパレルブランドを始めたんだ。Jardelはレゲエアーティストちしての活動も行っている。Dannyはニューヨークのミュージックシーンでも活躍してる。で、自分はというとOmar Clavijoってヤツの作品を一緒に作ってるところなんだ。彼は本当にバンドの連れって感じでこれまでのILL NINOのアルバム全てに参加してくれている。とてもカッコ良い作品ができると思うよ。皆何をやっているにせよ、ILL NINOこそが自分達にとって一番大事なバンドだよ。これからもずっとそうだと思う。"ONE NATIONUNDERGROUND"は、メンバー皆の協力があってこそできたものだし、皆仕事に熱心に取り組むしね。

-ところであなたたちと同時代にデビューしたNU-METALと言われたバンドが次々とレーベルからドロップしたり解散していく中、あなたがたは着実にステップアップしていますが、他のバンド達に足りないものであなたがたが持っていたものはなんだと思いますか?

Dave:ILL NINOが"NU-METAL"だとは思わないよ。"NU-METAL"だと言われるのはちょっと心外だね。ILL NINOはメタル、ロック、ラテン的なパーカッション、スペイン語の歌詞に加えて歌とスクリームを組み合わせたいわば雑種のバンドだから"NU-METAL"とは違うと思うな。どんな音楽スタイルでも取り入られるところがILL NINOの特色だと思ってる。

-ILL NINOとしての最終的な目標をおしえてください。

Dave:最終的な目標は、コンサートツアーやアルバムリリースを通して自分達の音楽をできるだけ多くの人の耳に届けることだね。ここ5年間は、他の仕事に就くことなしにILL NINOの活動だけでなんとかやってこられた。それは、沢山の時間と情熱をかけてバンドに集中して打ち込んだからだと思ってるよ。

-アルバムリリース後の予定はどうなっていますか?ツアーやFESに出演する予定はありますか?

Dave:とても忙しくて充実してるよ。アルバムリリースの5ヶ月前、4月ぐらいからツアーの計画を立て始めていたよ。ライブを行う4ヶ月前ぐらいには日程が決定すると思う。

-1stアルバムをリリース後、一度来日して以来、ここ日本にはいらしていませんが、「ONE NATION UNDERGROUND」をリリース後、日本に来る予定はありますか?

Dave:本当にそうだよね。残念ながら前回のツアーではスケジュールの都合で日本での公演を組み入れることができなかったんだ。でも、今回のツアーでは日本にも行くよ。日本の文化も人々も愛しているし、日本に行くのを楽しみにしてるよ!

-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

Dave:ILL NINOのことを応援してくれてありがとう。ニューアルバム"ONE NATION UNDERGROUND"は聴いて絶対後悔させないアルバムだと思うよ。また来年春頃に日本で会えるのを楽しみにしてるよ。


ILL NINO ONE NATION UNDERGROUND

\2,548(税込)
WPCR-21250

related site:

http://www.illnino.com/
http://www.myspace.com/illnino

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