DISC REVIEW
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地元大阪にこだわりを持つFEST VAINQUEUR（読み：フェスト・ヴァンクール）による初のベスト盤。ヴィジュアル・シーンを中心に活動している彼らだが、結成5年目のタイミングで自らの歴史を包括した集大成作を完成させた。歌謡性の高いメロディアスなヴォーカルを主軸に、ツイン・ギターによるソリッドで重厚なサウンドも魅力的だ。バンドもメタル、ポップス、ロック、サンバまで振り幅のある楽曲を多数持つことを武器にしている。ハード・ロック／ヘヴィ・メタル好きのギター・キッズにはたまらないギター・ソロも随所に織り込み、和的フレーズ、同期、シンセなどカラフルな味つけが施されている。耳をつんざく激しさと、聴き手を選ばない開けたポップ性は、ジャンルを問わず、たくさんのリスナーを引きつけそうだ。 荒金 良介
