DISC REVIEW
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バンドにとって初のセルフ・タイトルを冠したニュー・アルバム。シングル・カットされた「CALL ME LAZY」、「リーリヤ-never again-」の2曲を含む全12曲が収録されている。今作を初めて聴いたときはかなり驚いた。同時にROACHらしさがストレートに溢れ出たロック作という印象を強く受けた。いい意味でメタルコアの枠組みから抜け出し、腰を据えたミドルテンポの曲調が増えたことで、楽曲のポップ性は非常に高まっている。特に「FIGHT IN TOKYO」は歌メロがキャッチーで、一緒に歌いたくなるコーラス・ワークも効果的だ。かといって、全体の曲調は大人しくなってるわけではない。ライヴ感溢れるROACHの勢いや荒々しさは損なわず、自然と身体が揺れ、拳を突き上げたくなるグルーヴ感を備えた楽曲は文句ナシのかっこ良さ。「Hands」ではAIR SWELLよりhamakenを迎え、絶妙なコラボレーションを発揮。また、最後の「in your mind」は昔の曲らしく、これがROACHらしい雰囲気のある曲で個人的にも非常に響く。早くライヴで聴いてみたい楽曲ばかり。これからの活躍が楽しみだ。 荒金 良介
