DISC REVIEW
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A9（Alice Nine）のSHOWとTORAが立ち上げたプロジェクトによる５曲入り1st EP。10代の頃に自分が音楽から受けた衝撃と素直に向き合いたい。そんなピュアなモチベーションから始まっているだけに、ヘヴィ／ラウドな音像を軸にしたサウンドを掲げている。オープニングからピアノで幕を開け、煌びやかなエレクトロ音が鳴り響き、荒ぶるヴォーカルと起伏激しい轟音を叩きつけている。そう、激しさの中にも様々な音色を散りばめ、メロディに対する配慮も怠らない。胸を搔き毟られる衝動的なサウンドの中で躍動するメロディ・ラインにも心を奪われる。ミクスチャー風味漂うDJのスクラッチ音、ミラーボールが似合いそうなディスコ調の「Everlasting Flavor」など、多彩なアプローチで攻めまくっている。密度の濃い作品だ。 荒金 良介
