DISC REVIEW
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ラウド・ミュージック界隈で知らない者はいない名門Victory Recordsが契約したフロリダ出身5人組のデビュー・アルバム。ルックスからして強烈な個性を放つドレッド・ヘアの黒人ヴォーカリスト、Dirtyのザラついたスクリームとガテラル・ヴォイス、随所で顔を出す早口で畳み掛けるようなラッピンが最大の武器か。楽器隊は高速のブラスト・ビートにブレイクダウン、それに重なる歪みの強いギター・リフが冴え渡る。不穏で気味の悪いベースのタッピングやスラップは、このバンドが持つダークなイメージを決定づける要因として効いている。オフィシャルFacebookではデスコア・バンドを称しているが、それだけでは括れない多ジャンルからの影響を感じさせ、今後どのような音楽性にシフトしていくかにも注目したくなる1枚。 小林 詩央里
