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DISC REVIEW

Scream Aim Fire

BULLET FOR MY VALENTINE

『Scream Aim Fire』

Release Date : 2008-05-21
Label : BMG JAPAN

CD : ¥2,670 → ¥2,538
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AVENGED SEVENFOLD、TRIVIUMのように近年、往年のメタルファンだけに留まらず、広くロックリスナーを魅了している若手メタルバンドの活躍が華々しい。デビューは彼らからは少し遅れたもののメキメキと頭角を現しているBFMVは、このメタルシーンを語る上でもはや欠かせない存在だろう。そしてA7Xらがそれぞれ3枚以上のアルバムを費やして辿り着いた地位に、BFMVはその約半分の期間と、たった2枚のアルバムで今、辿り着こうとしているのだ。 思い返せば、フルアルバムをリリースする以前にサマーソニック05に出演したという経歴も凄い。セルフタイトルのEPと、シングル「4words」が日本はもちろん、世界中のキッズを魅了するそれだけ素晴らしい楽曲であったのだと改めて関心させられる。その勢いに乗り、ファーストアルバム「POISON」は全世界で100万枚を超えるセールスを突破。そして遂に「POISON」を遥かに超える大作がここに完成したのだ。 これまでのようなエモーショナルなパートと泣きのコーラスは影を潜め、自身のルーツに戻るように、サウンド面もボーカル面においてもよりオーセンティックかつオールドスクールなアプローチが伺える。スクリームは前作より随分と控えめであるものの、マットのボーカルはより力強く、表現力は格段に増した。ギターリフが容赦なく襲い掛かり、他の追随を許さんともいうべき強靭でスピーディな楽曲が並ぶ中、どちらかといえばアメリカのHR色が強いバラード曲もまた胸に響いてくる素晴らしい仕上がりだ。 SCREAM(絶叫)AIM(標的)FIRE(発砲)、<弾が発射された。気をつけろ>というアルバムタイトルのとおり全世界に照準を合わせ、間もなく、その弾が発弾されるのだ。(MAY-E)