
ディスクレビュー
PROTEST THE HERO
Fortress

曲目LIST
- Bloodmeat
- The Dissentience
- Bone Marrow
- Sequoia Throne
- Palms Read
- Limb From Limb
- Spoils
- Wretch
- Goddess Bound
- Goddess Gagged
激ロックディスクレビュー
2006年Vagrant Recordsよりデビューアルバム「Kezia」をドロ
ップし、翌年のパンクスプリングでは、ほとんどがパンクバン
ドというラインナップの中、異色の存在ながら超絶的テクニッ
クと、ぶちきれたパフォーマンスで観客を圧倒したPROTEST THE
HERO
がセカンドアルバムをリリース。前作は国内盤リリースが海外
と比べ約1年遅れであったが今作はそれとは逆に日本盤が先行
リリースとのことで、結果として前作から11ヶ月でのリリース
となっている。前作以上に複雑な展開の中にハイレベルなテク
ニックやギター&キーボードソロが縦横無尽に駆け回っている
が、1曲1曲の中に明確な流れがあるためか散漫な印象を与える
ことがない。個人的には前作以上にDREAM THEATERやQEENSRYCHE
などのプログレッシヴメタルの影響を感じさせる点もツボであ
る。プログレッシヴメタルをベースにしながらも彼らが育って
いく中で自然と耳にし所属してきたメタルコア、スクリーモな
どの現代的なへヴィミュージックの影響が良い具合にミックス
されることでオリジナリティを醸し出すことに成功している。
プログレッシヴメタル界にはDREAM THEATERになりたい症候群
のバンドが山ほどいるがその大半のバンドはやろうとしている
ことに対して技術レベルが追いついていなかったり、複雑な構
成は作ってみるものの曲そのものに全く魅力がないものだった
りという有様だが、現代的なメタルコア、スクリーモシーンか
ら出てきた彼らがデビューから2作目でそれら大半のDREAM
THETER
症候群のバンドたちのクオリティ、テクニックを追い超し本家
を射程圏内に捕らえてしまっていることはなんとも痛快だ。こ
のアルバムをリリース後再来日しそうな気配もあるが、音響な
どの整った単独公演をじっくり見てみたいバンドだ。