MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

COLUMN

THE STARBEMS 日高 央の激トーク!! 第六回

THE STARBEMS 日高 央の激トーク!! 第六回

インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 石原 慎 撮影協力:il grato

日高 央(THE STARBEMS)がラウドロック・シーンを賑わすバンドマンと語り合う、その名も"激トーク"!日高と親交の深い、もしくは彼が注目するバンドマンをゲストに迎え、"激ロックの読者にぜひ聴いて欲しい1枚"として、お互いが1枚オススメのCDを紹介しあい、音楽談義に花を咲かせる熱いロック対談だ。第6回目となる今回の対談相手は、RIZE、そしてThe BONEZのフロントマンとして90年代からロックシーンを走り続けているJESSE。音楽ルーツからRIZEやThe BONEZの結成について、日高と共鳴するバンドのあり方まで、ディープなトークをお楽しみあれ。

-おふたりはもう、知り合ってどのくらいですか。

日高:最初はどこだろうね?

JESSE:BEAT CRUSADERSは何回かライヴは観ているんですけど、ちゃんと観たのは新木場STUDIO COASTで、そのときに客席で観たんですよ。それでマジやられちゃって。いい意味で、"チキショー"と思った(笑)。

日高:あら、ありがたい。光栄ですわ。

JESSE:俺もキッズのころ、パンク育ちだったので。日本にはHi-STANDARDのようなパンク・バンドがいたけどね。俺はBAD RELIGIONとか大好きで。そういうパンクあまり日本になかったんですよね。

日高:泥臭いっていうかね。

-哀愁感のあるメロディがあったりとか。

JESSE:途中でギターがハーフ・ミュートになったりする。そういうパンクが大好きだったから、ものすごくやられた。

-当時RIZEで活動していたと思うんですが。BEAT CRUSADERSもRIZEも始めたのは結構、同じような時期だったんじゃないですか。

日高:デビューはそんなに違わないかも。98、99年だから。

JESSE:僕は2000年だから一緒くらい。

日高:そのとき10代?

JESSE:10代ですね。2000年でちょうど20歳。

-衝撃でしたよね、RIZEが登場したときは。

JESSE:結成が来年で20周年。

日高:もうベテランだね(笑)。30代にして。ニューロティカとか怒髪天と10年くらいしか変わらないんだ。

JESSE:僕らが15、16歳のときに、22、23歳の人たちと対バンしてたんですよ。昔、ジェイソンズってバンドがいたじゃないですか。

日高:今、Dragon AshのHIROKI君(Gt)がやってたやつ。

JESSE:僕、15歳くらいのときにジェイソンズのライヴ観に行ってて。それでヴォーカルの人が、何かで消えてしまったと。"来月からのツアーでヴォーカル探してるんだけど、誰かやる?"って言って、みんな手を挙げるかと思ったら、俺しか挙げてなかった(笑)。それでジェイソンズの1ツアー、ヴォーカルやったことあるんですよ。

日高:そうだったんだ!

JESSE:だから、初期のRIZEはアップライト・ベースで演奏していたのは、ジェイソンズのDAISUKEがウッド・ベースだったからで。ジェイソンズありきの僕なんですよ。

日高:へええ。HIROKIのせいだったんだ(笑)。JESSEが――。

JESSE:こうなったのは(笑)。そのときにSUPER JUNKY MONKEYとかWRENCHと対バンしたんです。15歳で、HELMETのTシャツ着て(笑)。

日高:いいね、最高だね。普通はそのシーンにいる人は、20代中盤くらいなんだよね。

JESSE:そうですね。たまたまそのとき、ジェイソンズの英訳を書いていたTedっていう人がいて。彼がいろいろ、バンドに紹介してくれたかな。だから、うちの親父(Char)の紹介じゃないんですよね、この業界に入ったのは。

日高:お父さんの紹介だと、また路線が違うもんね。でも意外なスタート。

JESSE:先輩たちというか、先に走っていた人たちを真後ろで僕は観てたんです。

日高:若い分、可愛がられるしね。

JESSE:しかもよくひとりでライヴに行ってたので、可愛がられてた。ギター1本持って、サインもらいまくってました。それこそまだ新宿にLIQUIDROOMがあったときに、THE MAD CAPSULE MARKETSのライヴに行って。親父がよくライヴやってたから楽屋がどこにあるかわかるんですよ。だから、ギター持って、"あ、ちょっと楽屋いいすか?"って入って行って。スタッフが"え?"って言っても、"大丈夫、大丈夫。パス後ろにあるんで"とか言って(笑)。

日高:関係者っぽくね。

JESSE:後ろに入って、ギターにサインしてもらって。そういうガキでした。

日高:その図々しさは、Kjにはなかったね(笑)。

JESSE:英語でガシガシいってたんで(笑)。

日高:外人のフリして(笑)。

JESSE:そうそう(笑)。まあ、外人なんで。

次ページへ続く >>



【日高 央の1枚】

  DAVID BOWIE
『Ziggy Stardust:The Motion Picture』
 (1983)

【JESSEの1枚】

  Jimi Hendrix
『Live At Woodstock』
 (1999)